2012年06月28日 21:08
ということで続いて後編では連載中の作品から。
そういえば最近買った「ピコピコ少年」はハイスコアガールから恋愛要素抜いたような感じなんだけど
自分の世代的にもぎりぎり共感できるところがあったなぁ。
よく弟と一緒にゲームして喧嘩して母上にアダプター隠されたりねw
その時だけ仲直りしてアダプターを一緒に探す兄弟が居た が、発見後に無限ループへ
てなわけでいってみよう
▼ゆうやみ特攻隊
ゆうやみ特攻隊(1) (シリウスコミックス) (2007/07/06) 押切 蓮介 商品詳細を見る |
まずはこちら「ゆうやみ特攻隊」
一応当初は前作のでろでろみたく、ホラーギャグ路線で行く予定・・・だったのかな?
2巻後半から登場する「鉄一族」「黒首島」編に突入して現在9巻目が刊行されたけど
この話が終わったら完結のような気がするなぁ
簡単なあらすじを言うと、主人公の辻は過去に姉を亡霊に殺されており
その亡霊に復讐するために自分が通う中学で悪名轟く「幽霊探偵部」に入部した
そこでの部長兼「隊長」こと花岡との出会いより辻の物語は大きく動き出す
みたいな感じ。
最初は一話完結系の流れで部員3人のどたばたコメディ+幽霊退治みたいな形だったんだけど
部が辻の姉の仇である「ミダレガミ」との衝突から長編である「黒首島編」に突入したんだよね
この長編の内容こそが前回語ったサユリやミスミソウを長いスパンで語っている感じ
実はこの作品こそがはじめて手を出した押切作品だったりする。
「10巻ぐらいで面白い漫画を挙げていけ」みたいなスレでたまたま見つけたんだけど
自分は結構完結していない作品に惹かれるんだよね
逆に完結してる作品はどういうわけか面白いという話を聞いても購買意欲が沸かないんだよな
まぁそんな自分の話はおいといて
そんなわけで手を出した初押切作品だったんだけど
やっぱり絵がね 自分もこの人の作風を知る前は若干マイナスイメージだった
なので2巻まで本屋で買ってそのまま車の中で読んだわけなんだけど
あまりにも面白かったのでその後また本屋へ行って残りの巻を自分買ったというね。
一体何が自分をそこまで惹きつけたのか?
・やっぱり絵がいい
読んでみると物凄い絵がしっくりくるんだよなぁ
あとこの人、表情を書くのが非常にうまい・・というか、奇抜というか 一筋縄じゃいかない
表紙のような素朴な感じではなく、怒りのシーンなんかは本当に鬼気迫る感じ
そんな緩急のある表情の差異やおぞましい亡霊なんかが世界観と非常にマッチしている。
この絵柄損してるわぁという考えこそが損だった。
・絶望からの脱出
今まで語ったサユリやミスミソウもそうなんだけど
押切蓮介のホラーやサスペンス系の作品共通テーマがあるんだけど
自分はそれを人間賛歌だと思っている とにかくもう人間が輝いている。
それを際立たせているのが、まずキャラクターにどん底のような絶望を味あわせるんだよね
そこから這い上がる姿こそがこの人の作品の一番の見所であり、集大成だと思う。
・救う者の魅力
サユリ、焔の眼なんかにも登場するんだけど
この絶望からの脱出劇に不可欠な存在が「救う者」 まぁこれは俺が勝手に名づけてるだけなんだけど
サユリやゆうやみ特攻隊のように様々な作品があるわけなんだけど
いわゆる戦力、戦闘力というか ようはその世界における「力の限界」というものは
ある程度常識レベルかそこに特殊能力が加わってるような程度なんだよね
そのうちでキャラクターは絶望を味合わされているんだけど
おそらくはそんなキャラはこう考えているだろう
「誰か助けて」、と
その「誰か」こそが、救う者の存在なんだな
ゆうやみ特攻隊においてはそれが花岡隊長なんだよね。
もう兎に角圧倒的悪魔的殺戮的な強さを誇る隊長によって蹂躙される鉄一族を見てると
物凄いスカっとする このカタルシスも押切蓮介の魅力だと俺は思う
そして救う者の存在こそが、絶望から這い上がるキャラの背中を押す最後の一押しなんだよね
この救う者に関してはサユリを見ていただいたほうがわかりやすいと思います。
▼最後に
と 連載作品全部書こうと思ったんだけどゆうやみ特攻隊の話だけで終わってしまった。
他にも「ツバキ」や「焔の眼」なんかも連載作品の中じゃ面白い作品が多い
とくにその二つに関してはまだ1巻、2巻とかしか出てない段階なので
押切作品に興味がわいたかたはまずどこかで立ち読みなんかしてもいいんじゃないかな
自分は今回語ったゆうやみ特攻隊が非常におすすめです。
ただ、残酷描写が苦手な方はやめたほうがいいかも。
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